海棲昆虫。

都市伝説から、音楽、文芸。

しおりコレクション【その5】奇才漫画家 諸星大二郎のしおり

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ずっと欲しかった諸星大二郎さんのしおり。

なんと、家にあった「妖怪ハンター」の文庫本をペラペラめくっていたら、これが出てきた。

灯台下暗しとはこのこと。

 

このしおりは集英社文庫からのものです。

作りとしては、前にアップした星野之宣さんのしおりと同じもの。

 

お気に入りの一枚に追加です。

 

 

【短歌】雑誌とか新聞に掲載された自分の短歌

【掲載雑誌、NHK短歌

 

現実的で非事件的な街の集積的動画と夜を越す

 

死んだ星海の辺りで待っている宇宙だけが身近に感じる

 

暗室で病みたる友が仏像を彫る手の震え午後五時の鐘

 

同じ朝林檎の色が褪せてゆく核のニュースの後の殺人

 

【新聞に掲載された短歌】

 

夜の町見慣れた家の二階から缶ビールを開ける音がする

 

【その他〔啄木コンクール2018に応募して落ちた作品、20首】

 

欠伸する猫を見つめる一刹那宇宙的にも静謐とした

 

いつまでも分子のままでいられない母の話をなんとなく聞く

 

人はなぜ生きるのだろう雨が降り着信がなりそれを忘れる

 

資本主義彼は元来労働者土囊袋を運び続ける

 

鉄塔を一人見上げる夜の岸辺鉄錆の香に歩み止

むかな

 

傷ましき前世を思い出すような帆先のカモメ海を見て鳴く

 

線香の匂いがすれば夜の先に同じ名字の人の葬式

 

殺人を考える日が来るのならガムでも噛んで至るのだろう

 

ベランダで同級生に銃で撃たれるその夢の痛み忘れぬ

 

夢の中昔の友は何度でも俺は一度しか裏切らないのに

 

学校を休んだ午前テーブルに象牙のような急須の持ち手

 

昨日よりビル電柱は積極的で昨日より気持ちが少し楽だと気づく

 

あさがおがオレンジ色をしてたので母に教えて赤も見つける

 

圧倒させるのが好きそうな雲と夕陽は俺を圧倒させる

 

夜を走る列車が黒の窓外に四角い光り連なり映す

 

岩手山望むホテルの窓枠に蜘蛛は即身仏となる秋

 

親友が俺を嫌いでないと知り「斜陽」の母の死に際のよう

 

一歩ずつ何かの棘を抜くように虐げられて一人行軍

 

プレハブの割れたガラスに母親へ臓器移植をしたような俺

 

パリの夜を眺める宇宙缶コーヒー海王星に向かって消えた

 

 

はい、以上。

まだ、未発表作品ありますけど、捨てちゃうか、どこかへ応募してから公開する感じですね。

掲載作品に関しては不満はないんですけど、掲載されなかった作品(その他のヤツね)20首は振り返ってみると、自分ながらも詰めが甘いと感じますね。

まず、一人称の俺が頻出するんですが、これはまごうことなき「工藤吉生」さんの影響ですね。実際、この人の短歌を見て、短歌が物凄く身近に感じたというか、短歌の面白さに気付かされました。

それにしても、その他の短歌20首はひどい。まだマシというか、好きな首もあるけど、6番目18番目はひどい。詰めが甘い。短歌にしても、俳句でも、芸術全般に言えることは、人をハッとさせる必要があるんですよね。特に、短歌、俳句はその必要が大きいと思う。長いストーリーの中では、物事を運んでゆく起承転結というシステムがあるが、短い文章では突発的に「起」を起こしたり、「結」を見せたりして、ハッとさせなくちゃいけない。その為には、あまり説明的になっちゃいけない。隠喩や直訳や異質なもの同士を掛け合わせることで、ハッとさせなくちゃいけない。そういう意味では、6番目18番目は説明的である。読む側からしたら、「ふーん、そうなんだ。」で終わってしまう。もう一つ何か、読者に思わせる突出した物が一首一首には大切なのだ。そう解釈すると、17番目などは、【「斜陽」の母】という言葉が想像を働かせるように思う。 

この20首の題名は、「アンドロジニーの街」。高校生のポエムか、とツッコミが飛んで来そうである。しかし、この時の自分はわりと本気だったのだ。つまりは、イケイケだったか、ファンキーだったか、自信過剰だったか。村上春樹の題名か、ともツッコまれそうだが、それに関しては実は少し意識していた。全く、恥ずかしいような、それでいて別に悪くはないんだけどうざい奴みたいな捨てに捨てきれない題である。

この20首作ってた当時は何にもしていない世捨て人だった俺氏。18歳で。ただ家で短歌を1時間くらいずっーと考えてたり、散歩して短歌作ったりしてた。他人からしたら、へなちょこな歌かもしれないが、時間は結構かけて作った歌。まぁ、時間はいっぱいあったからね。

 

 

 

 

 

しおりコレクション【その4】江戸川乱歩のプレミア本についてたしおり

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郷土玩具シリーズという栞らしい。

郷土玩具シリーズ15(島根県、東京都)。

島根なのか、東京なのかはっきりしないのだが。

古本屋で買った江戸川乱歩のプレミア本(三角館の恐怖)についていたしおり。

デザインがいいので、コンプリートしてみたいが、日本中に散り散りになった栞たちを集めるのは、なかなか難しいだろう。

 

 

しおりコレクション【その3】SF漫画家 星野之宣のしおり

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星野之宣さんの文庫本を買ったらついてきた栞。

自分的には、かなりお気に入りの栞。

この栞なかなか面白いですよね。

かぐや姫に宇宙飛行士という、極と極の組み合わせ。この手のストーリーの漫画だと、諸星大二郎さんなんかが有名ですよね。 

星野之宣さんと、諸星大二郎さんは専門誌なんかでも対談してました。 

二人とも、古代史や神話を題材にした漫画を描いていらっしゃいます。話は諸星さんに飛んじゃいますけど、【暗黒神話】とか面白いですよね。諸星さんの漫画で初めて読んだのが、【暗黒神話】でした。この作品はまず古代史や日本神話の予備知識がないと読み進めるのがまず難しいです。でも、面白いんですよね。そのわからなさが、面白いんですよね。「この本は何か、もの凄いものを知っている」というか、そんな気持ちを起こさせるんですよね。僕の場合は、その気持ちが作者にも移ってしまいました。「この人は何者なんだ」、という。

諸星さんの栞、欲しいですね。

 

 

しおりコレクション【その2】ペルーのしおり

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ペルーの栞です。

ペルーに行ったわけではない。

ただ、少しずつ匂いを感じる。

ペルーの匂いを発している。

 

 

 

 

 

 

 

 

しおりコレクション【その1】 天才詩人にして画家、山田かまちのしおり

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この絵を描いたのは、山田かまち

この絵の名前は、【プリーズ・ミスター・ポストマン】。

彼は外国人と文通していたらしく、郵便屋さんが来るのを、今か今かと待っていたとか。

山田かまちの詩集を買ったら、この栞が入っていた。すごく、カッコいい栞です。希少だと思います。

そうなんです、彼は詩も書くし、絵も書くし、音楽も奏でた。しかし、彼はその素晴らしい才能を残して、17歳で死んでしまう。

彼は、1日が24時間ではとてもじゃないが足らないと言ったそうだが、まさにその言葉の通り駆け足で階段を昇っていったようだ。

 

この栞を初めて見つけた時に、僕は栞に魅せられたのだ。それ以来、僕は栞を集めている。

そういう意味では、僕にとって初めての栞だ。

 

 

 

『どんぐりず』というバンドが最近キテる。

どんぐりず、というバンドを知っているだろうか?

 

彼らを知らない人たちも多いかと思うが、面白いバンドなので、是非、知っていただきたい。

 

森、チョモランマ、のツーピースバンドだ。

男、二人組だ。

まず、名前が一癖あるのだが、それはバンドの中ではよくあることだ。

さらに、彼らの核となる音楽性といったところも、良い意味で一癖あるといっていいだろう。

まず、その一癖というのは、例えて言うなら、キュウソネコカミのような感じだ。いや、キュウソネコカミをさらに濃くしたような感じだ。

ジャンル分けをするならば、コミックバンドに分類されるだろう。(しかし、最近の彼らのlike a magic はいい意味で、少し真面目であった)

彼らは、自身のコンセプトとして、『歌詞とメロディーが一致しない』ということをあげている。

彼らは、ポップなグルーブを奏でつつ、ユーモラスな歌詞を爽やかに歌い上げる。

そして、そのカッコよさを自分自身で破壊して、笑いを生むという、その姿勢は、シュールレアリストのような芸術家的一面さえ感じる。

 

さらに、彼らは、ライブの途中に漫才をするのだ。

それは、何を言われようと、ぜったいなのだ。

それが、彼らが、彼らたる所以であり、アイデンティティであり、ストロングポイントでもある。

 

彼らのことを、一言でいいきるのはキケロでも不可能と言えるかもしれないが、あえて独断すれば、それは、音楽と笑いの化学反応。

そして、その化学反応は、ヘルメストリスメギストスによる賢者の石の精製を成した、といえよう。

 

とにかく、聞いてくだせぇ、