海棲昆虫。

都市伝説から、音楽、文芸。

【石川啄木の厳選短歌集 】不幸な文豪の一生

f:id:kantons177:20170924143209j:image

石川啄木 - Wikipedia

 

石川 啄木(いしかわ たくぼく)
1886年明治19年)2月20日 - 1912年(明治45年)4月13日)

 

石川啄木は短歌でとても有名な日本を代表する作家です。
その短歌は、学校の教科書にも掲載されている程です。

 

代表歌には、

 

不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心

 

やはらかに柳あをめる北上の
岸辺目に見ゆ
泣けとごとくに

 

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ

 

いのちなき砂の悲しさよさらさらと
握れば指の
あひだより落つ

 

ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく

 

浅草の凌雲閣のいただきに
腕組みし日の
長き日記(にき)かな

 

軍人になると言ひ出して、
父母に苦労させたる
昔の我かな。

 

こんなところでしょうか。

 

 

 

さらに読みたければ、こちらをどうぞ💁

 

書籍を買うのも良いですけど、石川啄木の作品群は著作権切れしているので、インターネットで無料で読むことが可能です。

青空文庫 Aozora Bunko

 

 

石川啄木(本名、石川一)というと、短歌で有名ですが、実はかなり波乱に満ちた不幸な人生を送った作家です。僕が思うに、かの太宰治を超える不幸な作家かと思います。
その石川啄木の悲惨な人生をご覧あれ。

 

 

 

石川啄木の悲しい年表

  1. 少年時代

岩手県岩手郡日戸村に生まれる。

四人兄弟の唯一の男として生まれたため、一家の期待を一身に受け、兄弟で一人だけ優遇される。そのため、時に見栄坊なところがあった。

こんな話がある。

ある冬の寒い夜に、まだ小学生であった石川啄木は、「母さん、おなかへったよ」と夜中に騒ぎ立て、「ゆべしまんじゅうがほしい」と言い出した。

昔のことなので、食料は貴重ですし、ましてや夜中です。

しかし、父親は「ゆべしまんじゅうを作ってやれ」と言い、母親はゆべしまんじゅうを作ってしまいます。

それを見ていた姉達は、さすがに引いた、という石川啄木の優遇話です。

しかし、勉強のできた石川啄木は、村では神童と称されます。

この頃の石川啄木は、身長は低く、おでこがとがっていて、糸切り歯が見え、笑うと右頬にえくぼができるかわいい少年でした。

 

  2.中学時代

中学時代から文学を志した石川啄木は、なんと中学を退学します。

理由は東京に出ようと決めたからです。石川家には経済的余裕がなく、上級進学が不可能だと知っていた石川啄木は、自らの文筆で身を立てる決意をしたのでした。

 

  3.青春の挫折

友人のところを回って金を集めた石川啄木は、岩手県を去り、東京は小石川の大館みつ方に下宿します。

そして、東京に着いた石川啄木与謝野晶子邸を訪問します。石川啄木は自分の文学論を熱心に語っていると、なんと、その与謝野晶子の夫から「君の歌は奔放すぎる」とダメ出しされます。

それから、石川啄木は神田で本を買い漁り、バイロンテニスンロングフェローワーズワース、などの詩集を読みます。時には、一日中読んだそうです。

そんな生活に金が尽きた石川啄木は、職を探します。すると、都合よく友人が、金港堂という雑誌社の佐々醒雪という編集長と知り合いで、金港堂の編集員として、紹介状を書いてくれました。

金のない石川啄木は、飛んで行きました。しかし、編集長の佐々醒雪さんは、面会すら受けあってくれませんでした。

実は、これには深いわけがありました。

というのも、石川啄木は盛岡中学時代に、岩手日報に佐々醒雪さんを、「没見識」「胆の小さい人」と批判していたからです。

自ら批判をした人物の会社を訪ねるほど切羽詰まっていたようです。

 

  4.「あこがれ」刊行

1905年に処女詩集「あこがれ」を刊行。そして、堀合節子さんと結婚。

 

  5.オホーツク放浪

石川啄木は妻を岩手に残し、北海道に向かいます。

北海道では、借金を重ねてしまいます。

しかし、北海道の情景、見慣れない地での葛藤は自作の糧となって行きます。

 

  6.再び東京

「一握りの砂」を刊行。生活を食う独自の文体と、三行書きという形式は、当時としては革新的でした。

 

そして、衰弱の果て、二十六年の人生に幕を閉じた石川啄木

亡くなって、死後作、「悲しき玩具」が刊行されます。

 

 

 

詳しくはこちらから。

 

 

最後に、何種か紹介します。

 

馬鈴薯の薄紫の花に降る
雨を思へり
都の雨に

 

砂山の裾によこたはる流木に
辺りを見まはし
物言ひてみる

 

浅草の夜のにぎはひに
まぎれ入り
まぎれ出て来しさびしき心

 

まれにある
この平なら心には
時計の鳴るもおもしろく聴く

 

何やらむ
穏やかならぬ目付きして
鶴嘴を打つ群を見ている

 

かなしきは
喉のかわきをこらへつつ
夜寒の夜具にちぢこまる時

 

水晶の玉をよろこびもてあそぶ
わがこの心
何の心ぞ

 

あたらしき心もとめて
名も知らぬ
街など今日もさまよひて来ぬ

 

 

 

 

 

                     

 

 

 

 

 




浅野いにお 『零落』 コミックス発売日が待ち遠しくて泣ける

浅野いにお先生の『零落』、全1巻が発売決定となりました。

 

 

嬉しすぎる...

 

 

 

 

この作品の存在を初めて知ったのが、コンビニの立ち読み。

 

立ち読みしてたら、いきなり、

浅野いにお!! !

ドン!!!

ドーン!!

 

え?新連載してたの?!

と同時に、『零落』って、タイトルだけで、これ面白いに決まってるじゃんと、思った。

そして、どうやら2話目だったので、ゆっくり本を閉じた。

 

 

 

9月20日現在は、まだ販売されていないので、ご注意を。

 

コミックス発売は、十月下旬だそうです。

 

楽しみ!

 

 

 

 

 こちらもおすすめ!

表紙の色がいいですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 







映画『ゼイリブ』 サブリミナルで人類を支配する存在 それはフリーメーソン?イルミナティ?はたまた?

 

 

 監督、脚本は、ジョン・カーペンターです。

代表作に、『ハロウィン』『遊星からの物体X』があります。

 

SF物です。

都市伝説好きには、おすすめです。

 

 

 

 

軽いあらすじ(ネタバレ含む)

舞台は貧富の二極化が進むアメリカ。

主人公は、職のない流れ者です。

主人公は金が無いので、炊き出しを食って、空の下でホームレス達とテレビを見ます。

すると、豪華なネイルのコマーシャルが突然ジャックされます。

ジャックされた映像には男性が映し出され、男性はこう言います。

「我々の暮らしている世界は人工的な仮眠状態にされています。あるグループが信号が発信されているのを発見したのです。彼らは抑圧的な社会を作り上げているのです。彼らの目的は皆の意識をなくすことです。彼らの目的は人々を欲に目をくらませ、物質主義者にしたてあげることです。彼らは自分たちが生きるために我々を眠りこけさせ、欲に狂わせている。我々は“奴隷”にされているのです」

 

そして、秘密の道具を得た主人公は、サブリミナルや資本社会によって世界を支配する存在に辿り着きます。

それらの支配者は、実は人間の姿をした異形の生物であったのです。

 

 

 

SF作品です。

SF作品なので、フィクションです。(サイエンスフィクションですからねw)

しかし、どこか現実的な感じがします。

個人的感想ですけどね...

 

というのも、今の社会は、実際『ゼイリブ』社会なんじゃないでしょうか。

実際、トランプやブッシュの選挙は選挙工作で情報操作、情報誘導されています。確実な情報さえも分からないという時代です。

さらに、音楽も洗脳の道具だという話もあります。

というのも、ほとんどの音楽は440hzでチューニングされています。

440hzの音というのは、赤ちゃんの泣き声と同じなのです。

赤ちゃんの泣き声は、いち早く親を呼ぶために耳につく嫌な音であるのです。

世の中では、その嫌な音で音楽を作っているのです。

それは嫌な音なんでしょうね。でも、そんなこと言いいながら、僕は音楽を聴いてます。つまり、この中毒性こそが洗脳なんですかね?

そして、人間って日々の生活に追われてますよね。それは、まさに一度登ったら降りられないエスカレーターみたいに。

 

監督自身は、「この作品は資本者階級のヤッピー達を揶揄した映画に過ぎない」と言っていますが、実際どうなんでしょう。

 

 

映画『ディアボロス』でも、支配者階級のレプティリアンの存在が小出しにされています。

 

 

最後に、

『THEY  LIVE            彼らは生きる

   WE       SLEEP』    我らは眠る

 

ゼイリブ』に出てきた言葉です。

 

彼らとは誰なのか?

 

人類は彼らに支配されているのか?

 

彼らとは、フリーメーソン? それとも、イルミミナティ?

ゾルタクスゼイアン?  それとも??

 

 

彼らとはだれか、何か新しいことが分かり次第、また書きたいと思います。

 

 













レッチリの元ギタリスト ジョンフルシアンテ アシッドハウスの新作公開

2017年9月8日、ジョンフルシアンテのtrickfinger名義での新作、『trickfinger ll』が発売されました。

 

アシッドハウスとは、エレクトロニクスミュージックです。

 

 

トリックフィンガー 2

トリックフィンガー 2

 

 

 

芸術と呼ぶに相応しい作品だと思います。

 

 

 JOHN FRUSCIANTE PRESENTS TRICKFINGER 『II』 - YouTube

 

この動画で流れてるのが、ジョンの曲ですよ。 

 

 

 

 

一通り聞きましたが、

めっちゃかっこいいです!! 

 

元ギタリストとしての一面を持つジョンフルシアンテは、今作でエレクトロニクスとギターの融合をメインとしています。

 

今作『Trickfinger II』の収録曲は、2007年にレコーディングされたものだ。様々なハードウェアシンセとドラムマシンを用いて制作された全6曲収録の本LPは、安価なミキサーからオーバーダブ無しで直接CDバーナーへ録音したとのこと

RA: ニュース: John FruscianteがAcid Testから『Trickfinger II』を発表

 

 

実はかなり前に完成していたんですね、 

 

トリックフィンガー

トリックフィンガー

 

 

 

 

 

こちらは前作の『trickfinger』になります。

 

 

 

実は、ジョンフルシアンテは個人名義の曲を無料で公開もしているんです!

 

SongCloud

 

 このアプリ版のがあるので、そちらをダウンロードして頂ければ、ジョンフルシアンテの曲を無料で聞くことができます。

 

ジョンフルシアンテいわく、芸術とは共有するものだ、だそうです。

 

ありがとう、ジョン!

 

 

 












歌人 俵万智さん 『オレがマリオ』 すごーくほのぼのする本。

俵万智さんといったら教科書にも載ってる有名な歌人さんですよね。

 

今回はこちら

 

  

オレがマリオ (文春文庫)

オレがマリオ (文春文庫)

 

 

すごーくほのぼのします!

石垣島の暮らしから生まれた出会い、発見、愛の歌が盛り沢山でございます。

 

でも、最初の方は震災の描写から入ります。

 

 

 

 

 何首か紹介します!

 

「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ

 

それは春、モズクの森を探しゆく子は生き生きと足を濡らして

 

シュノーケリングした日は思う人間は地球の上半分の生き物

 

 

良かったと思ったら是非買ってみてください!

 

値段も原価640円とリーズナブルですし、歌集なのでどのページをめくっても楽しめます!

 

 

サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)

 

 

 

こちらもオススメ!

 

 







『THE 4th KIND』 全部ウソ?! シュメールが入ってくるのが興味深い。

ミラジョボビッチ主演の『THE 4th KIND』見ました。

 

正直言って、

 

あまり怖くない。

 でも、面白かったですよ。

ドキュメントドラマです。

 

しかし、

この映画は実話を元に作られています。

 

 

 

 

 

 

 

 ここから、ネタバレ注意!

 

軽くあらすじをいうと

 

 

アラスカはノームで、謎の行方不明者、自殺者が増加し、FBI当局が何度も現地へ訪れるまでに。

そして、ノームでは不眠患者までもが増加しており、その患者達がミラジョボビッチ務める心理学者タイラー博士の元へ訪ねます。

不眠患者は決まって白いフクロウを見たと証言します。しかし、退行睡眠や心理実験で徐々に白いフクロウではなくて、白いフクロウのような何者かが、不眠患者達に接触していることがわかってきます。

不眠患者は自分たちを悩ませるその何者かの真の正体を知り、あまりの衝撃に狂乱し、一人は一家心中、一人は全身麻痺に陥ります。

タイラー博士の夫も謎の死を遂げます。

その正体を知った不眠患者達は、決まってシュメール語を喋ります。

 

『ズンアブー・イーター』

 

これは、シュメール語なんですかね?よくわかりませんが、作中で出てきた謎の言葉です。

 

その後、タイラー博士はその真の正体について、ufoによる誘拐、拉致という結論に至ります。

結果、タイラー博士も誘拐されるが釈放。しかし、背中らへんにインプラントされます。

その後、巨体ufoにタイラー博士の娘が拉致される。

その娘は未だに見つかっていない。

信じるか信じないかはあなた次第

 

という感じです...
なんか腑に落ちませんよね。
謎を残されたまま、投げ出された感じで。

 

 

実際、この映像はノンフィクションと題したフィクション映画だったということが、ネットの情報として出回っています。

事前にネットニュースなどを偽装し、本物に見せかけたということで、アラスカ新聞記事に2万ドルを映画制作側から払い、和解したとの情報です。

これが、本当だとしたら、この映画は全くのフィクション映画で、そもそもタイラー博士なんていなかったってことにもなります。

 

しかし、ネットでは反対意見もあるようで、「この映画を偽物にされるように圧力がかかった」

とあります。

 

真意はわかりませんが...

 

 

しかし、謎は残りますよね

 

謎というのも、こちら

 

『ズンアブー・イーター』

ですよねww

 

全くわかりませんww

 

この『ズンアブー・イーター』ですが、2017年9月14日現在で、ネット検索でのヒット件数、

約170件です...

 

全然情報がないんですね...

 

なので、宇宙人が拉致したことを認めたとしても、どんな容姿をした宇宙人かっていうことが、分からないんですね。

 

なので、刺激を求めたいという方にはあまりオススメできません。

 

 

 

 

 

 

阿部共実 『月曜日の友達』 感想

阿部共実さんの新刊『月曜日の友達』読みましたので、その感想言ってきます!

 

 

月曜日の友達(1) (ビッグコミックス)
 

はい。

まず、 

主人公がカワイイですw

 

 

軽くどんな物語か説明すると、小学6年生から中学1年生に繰り上げられた一人の少女の思春期の葛藤です。

この少女は、周りが段々と大人になってゆくのに対応できなくて、周りと話も合わなければ、あまり子供っぽいので変わり者扱いされます。

そして、少女は同学年のある男の子と出逢います。二人は段々と親しくなっていきます。

 

こんなとこです。

 

阿部共実さんといえば、こちらですよね。

 

 

 『ちーちゃんはちょっと足りない

最高の鬱漫画です。

しかも、この漫画の鬱なところは、段々と雲行きが怪しくなっていくところです。

鬱悪です、

 

 

しかし、今作『月曜日の友達』

こちらは最高に美しい青春漫画です。

舞台が海の街なので、背景描写がただただ美しいです。 

f:id:kantons177:20170913085809j:image

そして、文学的でもあります。

どこが文学的かというと、それは主人公の一人語りです。

こんな感じです。

 

1話抜粋です。

「灰色の校舎    紺の制服   黒い頭ばかりのモノクロームの世界に、たったひとつ月野の瞳だけが炎のように激しく光をまき散らし、色を灯している」

 

色を灯している、とありますがこの漫画はまさにその通りだと思います。

主人公の一人語りが、漫画といういわば白黒の灰色の世界に色を灯しているように感じたからです。

ゆえに美しいです...

今までになかった、美しさというか...

 

しかし、鬱の種みたいなものが、随所随所に見られます。

しかし、今作ではその鬱種さえも、不安定な美しい世界を演出しているように感じます。

 

でも、『ちーちゃんはちょっと足りない』でも鬱は徐々に徐々にと迫ってきたので、この作品もどうなるかはわかりませんが.........

 

最後に個人的感想です。

今作の主人公は、実はかなり賢いのでは?という風に感じました。子供っぽさも、わざとやってるように感じます。

それというも、主人公は自分が子供っぽいのも自覚しているし、客観的にも見れるんですよね。

ていうか、子供っぽさを捨てたくないのかな?みたいな。

その子供っぽさが実は一番大切で美しいっていうことにも気がついてるような感じもします。

個人的感想なんで、あんまりマニウケナイデくだせー 

 

 

 

こちらもオススメ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




< p>