海棲昆虫。

都市伝説から、音楽、文芸。

『どんぐりず』というバンドが最近キテる。

どんぐりず、というバンドを知っているだろうか?

 

彼らを知らない人たちも多いかと思うが、面白いバンドなので、是非、知っていただきたい。

 

森、チョモランマ、のツーピースバンドだ。

男、二人組だ。

まず、名前が一癖あるのだが、それはバンドの中ではよくあることだ。

さらに、彼らの核となる音楽性といったところも、良い意味で一癖あるといっていいだろう。

まず、その一癖というのは、例えて言うなら、キュウソネコカミのような感じだ。いや、キュウソネコカミをさらに濃くしたような感じだ。

ジャンル分けをするならば、コミックバンドに分類されるだろう。(しかし、最近の彼らのlike a magic はいい意味で、少し真面目であった)

彼らは、自身のコンセプトとして、『歌詞とメロディーが一致しない』ということをあげている。

彼らは、ポップなグルーブを奏でつつ、ユーモラスな歌詞を爽やかに歌い上げる。

そして、そのカッコよさを自分自身で破壊して、笑いを生むという、その姿勢は、シュールレアリストのような芸術家的一面さえ感じる。

 

さらに、彼らは、ライブの途中に漫才をするのだ。

それは、何を言われようと、ぜったいなのだ。

それが、彼らが、彼らたる所以であり、アイデンティティであり、ストロングポイントでもある。

 

彼らのことを、一言でいいきるのはキケロでも不可能と言えるかもしれないが、あえて独断すれば、それは、音楽と笑いの化学反応。

そして、その化学反応は、ヘルメストリスメギストスによる賢者の石の精製を成した、といえよう。

 

とにかく、聞いてくだせぇ、