2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
2017年 10月30日 浅野いにおさんの『零落』が発売されました。 早速読んだので感想を書いていきます。 注意! 多少のネタバレ含みます。 今回の『零落』ですが、私小説的な漫画という印象を受けました。 主人公は、深澤という、中堅漫画家です。年齢は、推定…
BOX~箱の中に何かいる~とは、諸星大二郎先生の作品です。 差出人不明で届いた「パズル」とチケットに導かれるように、奇妙な四角い館に集まった7人の人間がいました。 興味本位で来たという謎の女も加わり、中に入った彼らを待ち受けていたのは人形のよう…
今回は短歌のテクニックや上達法について語っていきたいと思います。 しかし、当の筆者も短歌の勉強を始めてから三ヶ月も経っていない素人なので、今回は俵万智さんの著作の【短歌のレシピ】という本を参考にしていきます。 【短歌のレシピ】には、いわば短…
今回は、若山牧水の短歌を紹介していこうと思います。 その前に、若山牧水とはどんな人物だったかについて、簡単に触れていこうと思います。 宮崎県東臼杵郡東郷村(現・日向市)の医師・若山立蔵の長男として生まれる。1899年(明治32年)宮崎県立延岡中学…
今回も、個人的に好きな石川啄木の短歌を紹介していきます。 小蟻ども あかき蚯蚓(みみず)のなきがらを 日に二尺ほど曳(ひ)きて日暮れぬ 青ざめし大いなる顔 ただ一つ 空にうかべり秋の夜の海 家という都の家を ことごとく かぞえて我の住まむ家なし 銀…
今回も、個人的に好きな石川啄木の短歌を紹介していきます。 山に居て 海の彼方の潮騒を 聞くとしもなく君を思いぬ ちなみに、文末の助動詞【〜ぬ】は、その動詞の完了形(〜てしまった、〜てしまう、〜た)を表します。 助動詞【ぬ】には、さらに、もう一つ…
僕が個人的に選んだ、石川啄木の短歌を紹介していきます。 石川啄木 - Wikipedia なつかしき冬の朝かな。 湯を飲めば、 湯気がやはらかに、顔にかかれり。 何となく、 今朝は少しく、わが心明るきごとし。 手の爪を切る。 うつとりと 本の挿絵に眺め入り、 …